お茶の発祥

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花の選び方

茶花では時と場所にふさわしい花を選ぶことが大切です。
風炉や炉それぞれの季節 のものを選びますが、できれば自分で野山から採ってきたものや丹精して育てたものがいいでしょう。
茶人は日頃から自然の観察をしていて、いつ、どこにどんな花があるか知っているものとか。そして、客から見えない陰に花を育て、瑞々しい花を茶席に入れるように心がけているものです。

 

〜 風炉の花 〜
5月6月のお花
敦盛草、山芍薬、熊谷草、紫蘭、大山蓮華、乙女百合、踊子草、売子の木(えごのき )、あやめ、一八(いちはつ)、鳴子百合、白糸草、鉄線、待宵草、定家葛、空木( うつぎ)、梅花空木、金糸梅、未央柳(びようやなぎ)、岩煙草、下野(しもつけ) 、下野草、都忘れ、蛍袋、泡盛升麻、山法師、岡虎の尾、浜梨、甘茶、露草、一薬草 、京鹿子
7月8月のお花
節黒仙翁(ふしぐろせんのう)、伊吹虎の尾、弟切草(おとぎりそう)、 半夏生、晒菜升麻(さらしなしょうま)、山吹升麻、鳥足升麻、靫草(うつぼぐさ) 、山路杜鵑草(やまじほととぎす)、釣舟草、木槿(むくげ)、唐松草、虎杖(いたどり)、女郎花(おみなえし)、藤袴、姫薊(ひめあざみ)、藪茗荷、葛、松虫草 藤
9月10月のお花
野紺菊、蕎麦菜、吾亦紅、唐糸草、犬蓼、狗尾草(えのころぐさ)、曙草、秋丁字、 梅鉢草、桜蓼、田村草、秋海棠、釣鐘人参、秋の麒麟草、貴船菊、見返り草、円葉の木(まるばのき)、山鳥兜(やまとりかぶと)、蔓人参、小紫式部、浜菊、菊渓菊、 礒菊、朮(おけら)、高野帚、雄山火口(おやまぼくち)
〜 炉の花 〜
11月12月のお花
真弓、蟻通(ありとおし)、烏瓜、石蕗(つわぶき)、がまずみ、錦木、臘梅(ろう ばい)、三椏(みつまた)、雪柳、石菖(せきしょう)、椿 椿
1月2月のお花
梅、黄梅、寒牡丹、衝羽根(つくばね)、枝垂柳、猫柳、鶯神楽、福寿草、水仙、土 佐水木、総桜(ふさざくら)、山茱萸(さんしゅゆ)、油瀝青(あぶらちゃん)、蕗薹
3月4月のお花
桃、菜の花、貝母(ばいも)、五倍子(きぶし)、万作、片栗、海老根木瓜(ぼけ) 利休梅、碇草、浦島草、春虎の尾、山吹、連翹(れんぎょう)、木通(あけび)延齢草、花蘇芳、花筏、羅生門葛(らじょうもんかずら)、虫狩 梅

禁花

茶席にしてはいけない花のことを禁花といいます。
名の知れない花、季節のない花 、種子や花粉の散乱しやすい花、伝統的に忌む花、香りの強い花、群生する花などを いいます。
昔から「入れざる花は沈丁花、太山しきみに鶏頭の花」や「女郎花、桜、 かうほね、金仙花、せんれい花をも嫌ふなりけり」といわれていますが、女郎花や桜 は用いられることもあります。
棘のある花も嫌いますが、あざみやはまなすは例外として使われます。

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